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2010年11月

2010年11月29日 (月)

「今度」と「オバケ」

 「今度」と「オバケ」は出たことない。というフレーズを聞いたことありますか?

 誰が言ったかは私も知らないが、実は私が好きなフレーズだ。

 意味は簡単、「今度○○しましょう。」とかいう「今度」である。要は約束したのではないということ。確かに「オバケ」もすでに出でいそうで、出でない(見たという人はいるらしいが)。

 つまり「今度」も「オバケ」も100%に近いぐらいあり得ないことに思いなさい、ということ。

 換言すると、「今度ね!」という約束は破っても良いぐらいに思っているべきなのかも。

 もっと突き詰めると「さよなら」の挨拶と同レベルかも知れない。だから、本気での約束と思ってる人は腹がたつ。きっとそんな人が、「オバケ」が出ないレベルと同じに例えたんでしょうね。

 私はいつも「今度」を出そうという思いで仕事をしている。もちろんプライベートでも「今度」を出す努力をしている。だから簡単に「今度ね!」とも言わない。しかし今現在、コンスタントに「今度」を出せていない。まだ修行が足りないということ。

 私が「今度」を出せる人を目指す理由。

 「今度」を出す人は信頼を得る。

 「今度」を出す人は仕事が早い。

 「今度」を出す人は仕事も遊びも努力する。

 「今度」を出す人は疲れてない振りをしてるけど、少しだけ疲れているかも知れない。

 だから「今度」を出す人には優しく接してあげよう!

 以上

 

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2010年11月25日 (木)

ルール

 私は体育実技と柔道の授業を担当している。

 どちらの授業でも「ルール」を守れない、あるいは守ろうとしない生徒がいる。

 「やんちゃ坊主」として処理してしまえばそれまでだが、私は意外に厳しく対処している。

 それは「イジメ」の始まりだったり、学級崩壊の前兆だったりと考えるからである。その対処が決して大げさなことではないと思ってる。

 以前、サッカーのゲーム中に生徒たちが楽しく動き回ってるのを観ていたら、一人だけ平気で反則を何回も行ってる生徒を見つけた。黙って観ているとその反則もだんだんエスカレートし、最後には殴り合いの状況まで発展してしまった。

 その場でかなり厳しく指導をしたが、「ルール」があり、それを守ってゲームをすることの大切さ・楽しさを理解できていないようだった。その時、その生徒にとっては先生が怒っているから、とりあえず静かにしていよう、ぐらいの感覚だったと思う。

 でも他の授業においても、体育の時間に「ルール」を守れない生徒が、常にトラブルメーカーとして活躍している、残念ながら間違いのない事実である。授業が成立しないぐらいの状況にもなりかねないし、それ以上の事件・事故に結びついてしまう。だから、早めに対処する。

 「ルール」とは「約束」。学校にはもちろん、世の中にも暗黙の「ルール」が存在する。

 ただ、その「ルール」をその集団の人たちが守り、信じ合って初めて生きてくるものであるが・・・・。

 例えば、渋渋は携帯電話OK、ゲーム機OKであるが、それは「授業中にはあり得ない」とは当然の「ルール」、だからOKなのだ。またそれが暗黙の「ルール」、だから快適空間となる。

 「ルール」の重要性を知ってほしいし、子どもたちにもしっかり伝えたい。

 良い環境づくりは大人も子ども「ルール」を守ること!

 でも間違ったルールは改正しよう、これも「真」なり。

 

 

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2010年11月22日 (月)

受験期こそ人間形成を!

 中学受験を控えたお子さまをお持ちのお父さま、お母さまへ

 

 1.お子さまに対して、腫れ物に触るような態度で接していませんか?

 2.お子さまの言いなりになっていませんか?

 3.下のお子さまのこと、忘れていませんか?

 4.家族の食生活のこと考えてますか?

 5.特にお母さま、ちゃんと寝てますか?

 以上の5項目についてぜひ確認を!

 今の時期の受験生は、確かにデリケート。だから彼らも親の態度、対応には敏感。

 「ダメはだめ!」とはっきり。「ワガママ」「甘え」にも厳しく。要するにこれまでのご家庭の教育を貫けばいいだけ。

 受験生であるお子さまから、感謝される状況にまで行ければ最高。でも、これは周りの人や祖父さん、祖母さんの協力が必要かも知れない。

 私立中学受験は色々とお金がかかる(勿論お金のことだけではないが)。それを親として当然のこととお子さまに思わせるのではなく、受験できることの幸せを周りの色々な人たちのお陰であることも含め、理解させることがポイント。

 すると子どもたちは自分が今できる親への恩返しとは「何か?」とを考える。私は、この考え方が生まれた段階で、初めて中学受験の道を選んだことが正解であったことになると思ってる。

 そうなれば、合否は関係ない。ただ、そうなれば合格する、はず!

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2010年11月19日 (金)

アジア大会優勝

 久々に中村美里と他に活躍している教え子の話題を。

 2010年アジア大会(中国広州)日本代表で出場した中村美里は、女子柔道52キロ級において、見事金メダルを獲得した。前回(4年前)は銅メダルだっただけに本人も嬉しそうだった。あとは、オリンピックでの金メダルだ。ぜひ2年後実現させてほしい。

 中村は一昨日帰国し、昨日学校に来てくれた。ところが私は前からの他との約束があり、会えなかった。最近は、彼女を簡単に私のペースで呼び出せなくなり、スターへの道を歩んでいるだんだなあと実感している。でも輝くだけ輝いてほしいと思ってる。

 今は、美里の一ファンとして応援しているつもり(その割には図々しいが)。

 明日から千葉市のポートアリーナにおいて講道館杯が行われる。国内のトップ選手たちが出場する大会である。

 出場する中村以外の教え子たちを紹介(自慢)したい。

 52キロ級三浦理沙(東海大)、57キロ級上村凜歩(三井住友海上)、63キロ級渡辺華奈(東海大)、70キロ級飯田有香(山梨学院大)、中村はアジア大会があったため、この大会には出場しないが中村を含め5名ものトップレベル選手が生まれたことを素直に喜び、関係の方々に感謝したい。とにかく、うちの卒業生はかわいい。強さよりそこを観てほしい。

 ブログをご覧の皆さまにおかれましても是非応援宜しくお願い致します。

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2010年11月16日 (火)

忙しさを大切に!

 今日は受験生を持つお母さま方へのアドバイスを。

 毎日忙しくしてますか?

 答えがイエスであれば、問題なし。それはなぜか?

 忙しいということは、受験を控えたお子さまの事だけに走ってないということ。他の家族のためや他の人のために動き回ってる証拠。

 受験を控えたお子さまに付きっきりでないこと。でもそれは、忙しい中で確実にそのお子さまの面倒をみていることにもなる。

 そう。忙しいと

 まず、時間の配分が上手になる。受験を控えたお子さまに関わっている時は濃いものとなる。子どもにとっても、有難い短めの時間になる(母と子どもの距離感が良いものとなる)。

 そして、忙しい事により色々な面に工夫が施されるようになる。それがかならず良い結果を生みだす。

 結果としてのアドバイス

 お母さんはいつも忙しくあれ!

 

 

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2010年11月11日 (木)

私の父

 朝、仙台の父から電話があった。

 何事かと思えば、今月末に通信兵仲間の集まりが銀座であるらしい。その面倒をみてくれという内容だった。

 私の父は今年81歳。16歳で志願して少年通信兵となっている。いわゆる最後の兵隊さんである。戦場に出ず、また1年経たないうちに終戦を迎えている。ただ、その時の仲間たちとの関わりは深いようだ。

 本当に元気な父である。父の父は95歳、母は106歳まで生きた。長寿家系である。

 昨年、父は新型プリウスを買った。世の中の81歳は、運転免許を返上することを考えたりしてるというのに、私の父は毎年免許の更新をしている(かなり面倒らしいが)。私としては元気で嬉しいがちょっと心配でもある。母が痴呆症ため施設に入ってる。週に3回はその施設へ行く。車は手放せないらしい。

 父は終戦後、教師を目指し、結果聾学校の教師となった(母は盲学校の教師)。

 聾学校の次には障害児教育の世界で活躍をした。当時、私の家には来客が絶えなかった。障害児を持つお父さん、お母さん方だ。当然、悩み相談だったんだろうと思う。

 私がそんな父に対してひとつだけ尊敬していることがある。何年か前にもブログに記したことがあったが、最近親不幸ばかりしていることを反省して、またちょっと記してみたい。

 父はその親御さん方に対して、決まって言う言葉があった。

 「子どもは親を選んで世の中に生まれてくる。あなたたちは選ばれた親なのだから自信を持って育てていきなさい。」

 「子どもに対して、私(親自身)が悪かったなどと言ってはいけない。子ども自身が自分の足りない部分を補ってくれる親と確信して選び、その両親の元にやってくるのだから。親のせいだと思ってる子どもはいない。」

 私が教師の道に進み、年を重ねる毎に、「親父はいいこと言ってたな。」と強く思うようになってきた。もちろん、障害を持つお子さんたちの親御さんだけではなく、どの子どもたちの親御さんにも伝えておきたい話である。

 お子さまが親に強烈に反発するようになった時、ぜひ話して(使って)みてください。

 でもお子さまは納得することなく、「親の選択、間違った!」と言うかも。(笑)

 父は元気に長生きするだろうし、母の分まで人生を楽しんでほしいと私は思ってる。

 ただ、父には私の喪主になることだけは考えないでいいからね、と伝えてある。

 

 

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2010年11月 9日 (火)

失敗!

 今日火曜日は柔道の授業がある日。

 なぜかダウニーの匂いつき(この匂いは生徒に評判がいい)の柔道着を忘れてしまった。教員生活2回目の失敗である。

 私は、現役時代からあまり忘れ物をする方ではなかった。ましてや柔道着を忘れることなどあり得なかった。でも本日久々にやってしまった(多分疲労性ギックリ腰のせいだ)。

 生徒には、正直に柔道着を忘れてしまったことを謝った。何と彼らは、今まで見たこともないぐらいの満面の笑顔で私の謝罪を受け入れてくれた。

 私としては嬉しいような、悔しいような、ちょっと複雑な想いであった。授業はジャージ姿で行った。

 私が柔道着を忘れたことが余程生徒たちにとって嬉しかったのか、笑顔で、しかもこれまでで一番充実感を憶えるような授業となってしまった。生徒たちが私の言うことを聞きすぎることに戸惑いすら感じてしまった。

 でも正直なところ、生徒の反応は優しかった。

 たまには、こんなこともいいのかな、と考えた。でも失敗! 悔しいから。

 ただ、来週このクラスで研究授業がある。その件をしっかりお願いして終了とした。

 生徒たちは最後までニコニコ顔だった。

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2010年11月 6日 (土)

お金を稼ぐということ!

 最近の経済不況の根源は、「教育」にあると思ってる。

当然、世界的な状況であり日本だけの責任でもないが、私たち(教師)の責任は少しあると思っている。

 それは何故か?

 学校において「お金を稼ぐ喜びや大切さ、必要性」について、子どもたちにしっかり伝えていないように思う。ちょっと言い訳をすると伝える場面・機会がないかも知れない。

 現在の10代後半から20前半の人たちの中で、心の底から楽しく仕事をし、稼いでいる人たちが少ないように思う。ただし、いわゆる良い会社、良い給料での選別ではないが。

 それは、定職に就かない人が増えていることから理解できる。正社員になりたくてもなれないという人たちも確かにいる。でも、私はそれは結果であり、問題はそれ以前にあると考えている。

つまり、働くこと(お金を稼ぐこと)はイヤなことで、何日間かは我慢して働き、次は働かずに遊び(楽しみ)、お金がなくなったらまた働くということを繰り返している人たちが多くなったように思ってしまう。(決してフリーターを否定しているのではない。)

 ただ、日本という国が壊れてしまうのではないかと心配になる。年金問題にせよ、医療保険の問題にせよ、税金を納めず生きていけるシステムが自然に出来上がっていることに問題があると思う。国はもちろんだが、将来、本人たちも困ることになる。

 だから、最終的な結論だが、お金を稼ぐことの楽しさをしっかり伝える(教える)場所が必要不可欠であり、それが学校であると思ってしまうのだ。

 これは私の考えのひとつだが、在学中(高1か高2)に10日間ぐらい企業にお願いし、アルバイト体験をさせ、しっかり給料ももらえるような形を学校行事としてつくりあげたいと思ってる。賛否両論あると思うが修学旅行の代わりとして考えてもいいぐらいに思ってる。

 今日はかなり偉そうなことを言ってしまった。

 でも、工夫と努力していきたい、結構本気で考えてます。

 

 リンリンさん、北方さん、コメント嬉しいです。有難うございます。

 いつもコメントくださる皆々さまへ

 よろしければ、教育相談のところにも気軽にメールください。相談でなくも構いません。

 最近、ブログ対しての意欲が出てきました。でも「継続はサボり心なり」なので無理はしません。

 

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2010年11月 4日 (木)

「欲」があるから生きている

 病気を患っている子どもに「勉強しなさい。」という親は、普通いない。

第一にやるべきことは病気を治すことである。治癒してやっと「勉強しなさい。」となる。

 今、それぞれが生きている。それも「何か目的を持って生きているはずである。」

その目的は人には言えないぐらいくだらなくてもいい。長期的な目的・目標から身近な夕飯の買い物など、いわゆる「欲」によって生きてるし、生かされてもいる。でも、正直なところ買い物ぐらいで、生きてると実感する人は少ないと思うが・・・

 

 私が言いたいことは、いつも逞しく強く楽しく生きていくための心構えについてである。

 まず、今現在の自分自身の現況・現状を知ることからスタートである。その上で目標設定をする。もちろん一番大切なことは「将来の夢」についてである(年齢は関係ない)。次に「将来の夢」を前提としてのこれからの動きについて考えることである。もうこれだけで十分生きていくためのパワーは保持されたことになる。また、これが生きていける基本でもある。

 だから、病気であればすぐ治したいと思うことが「欲」であり、治癒すれば目標に向かっての努力を再開させることも「欲」になるのである。

 「欲」というとマイナスのイメージっを持たれる方が多いかも知れない。でもそれは間違い。食欲にせよ、睡眠欲にせよ、性欲にせよ大切なことばかり。

 ぜひ、その瞬間、瞬間の「欲」を意識して生きてみてほしいと思う。

 ただ、他人にはバレない方がいい「欲」もあるかも。

 それは各々の判断で行動してくださいね。

 

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