みんな地元が好き
今、被災地では地元の会社から内定をもらいながら、この大震災のために内定取り消しとなるという話は、会社側も内定者側も半ば当然のこととして捉えているらしい。
今日の話はここから。
ニュースからの情報だが、被災地のこの状況を知り被災地近隣の県や関東地方の会社が就職相談会をその被災地で開催した。予想していた人数の1.5倍の就職希望者が集まった、というものだった。
だが、地元の企業で働きたいという気持ちを持っている人たちが多く、内定・採用となることは難しいようだ。実際に参加した就職希望者たちへのインタビューを聞いてみると、地元の企業に残ることで復興・再建に大きく貢献できると考えるからだそうだ。
人それぞれの考え方なので文句はないが、私だったらまず一旦地元を離れ、外で稼ぎ地元に持ち帰ることを考えてしまう。
そんなことを言うと、では誰が地元の瓦礫を片付けるの?という想いが彼らを地元に留めてしまうみたいだ。本当に優しいのである。ただ、私は、5年後、10年後に向かって新しい歩みを踏み出してほしいと思ってしまうのだ。これからの時代に生きて行く人材である。外で情報を得、それを地元の人たちに伝えてほしい気がする。また、その方が長い目で見たときに短い時間で復興していくようにも思う。
最近、日本人は海外へ出たがらないという話もよく聞く。
私も日本は素晴らしいと思うし、日本人も好きである。勿論、地元(今はどこが地元だか分からないが)も好きである。
でも色々な意味で、みんながみんな地元が好き、日本が好きだけでは、地元も日本も停滞してしまう、停滞するということは、最終的には落ち込むことである。
復興するため、発展するためには、外へ出て冒険・探検をしてきてほしい。
そして、自分自身が大きく成長して地元に戻る、という考え方をしてほしいと思った。
また、若者が海外へ出て勉強し、日本に足りない部分を見つけてきてほしいとも思う。日本の本当の素晴らしさも見つけられるはず。
そして、日本に戻り日本を救ってほしい。
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コメント
こんにちヽ(▽`)ノワーイ
海外へ学生時代に数年行くだけでも違いますよね~♪
広い世界を見て若者は育って欲しいです^^b
現在、若者ベンチャー支援の為のインキュベーションセンターを立ち上げようとしているので、利用者のメンター捜しでてんてこまいです^^;
投稿: 烏丸 | 2011年5月11日 (水) 16時31分
こんばんわ、お久しぶりですm(__)m
今日で2ヶ月が経ちました。もうなのか、まだなのか、正直よく解りません。
でもあの日、吹雪きの寒さと恐怖で震えていたのが、桜吹雪きを見る頃と共に落ち着いてきたように思います。季節は確実に移っていて背中を押してくれるようです。昨日、宮城や岩手の小・中・高の被害のひどかった地域でやっと入学式が行われました。いろんな思いを抱きながら人生を送るんだろうなあと胸が熱くなりました。
そして、宮城県内の学校に何人もの東京都の教員の方々が配置となりました。これから活躍して頂けるようです。
ぜひ赴任したいと手を上げて下さったそうで、ありがとうございます!m(__)m
中には所属の校長先生の出身が宮城で、自分が行きたい位だと、快く宮城へ行く事に賛成してくれた方もおられたそうです。嬉しいです。
こういう時期ですが、将来への夢を持ち勉学やスポーツに励む子たちでいっぱいの学校になって欲しいです。夢を口にする事を我慢するような事がないような日々になるよう手助けして頂けたら幸いです。
留学なんてとんでもない、などという未来にならないよう切に願います。
投稿: 被災地より | 2011年5月11日 (水) 21時38分
烏丸さまへ
烏丸さんの活動についても何か発表できるレベルのもので結構ですので、お知らせください。
被災地さまへ
2ヶ月が経過したとは本当に時間の早さを感じてしまいます。
毎日、毎日お疲れさまでした。まだまだ大変と思いますが、踏ん張ってください。早期の復興祈っています。
投稿: 佐藤康 | 2011年5月12日 (木) 12時36分
佐藤先生こんにちは。先生のおっしゃる事,自分も同じように思います。外を見て戻ってくるのはとても大切だと思うし、自分の子供にもそうあってほしいと願います。
被災地のニュースを見ていると、みなさん「地元に残りたい、地元で生活したい」とおっしゃっていて、そんなに地元を愛せるなんて、なんてうらやましいんだろう、と田舎から上京した私はいつも思います。私は自分の故郷を愛していますし力になりたいと思いますが、かと言って生まれ育った地域には戻りたくないのです、、、。
今自分が被災したらどうするか?と考えたら、多分、よそに新天地を求めます。上京して、10回は引っ越しました。未だに賃貸暮らし。どこにでも行けそう。多分ワクワクする。根無し草は気軽ですが、でも本当は、動きたくない気持ちを持てるふるさとがあるって、うらやましい。私は結局、出たっきりで戻れなくなりそうです。
投稿: ぽん | 2011年5月12日 (木) 17時44分
ぼんさま
いつもコメント有難うございます。大変ですけど、気ままに生きるということは素晴らしいと思います。
そして、いつでも勝負できるということだとも思います。
これからも宜しくです。
投稿: 佐藤康 | 2011年5月12日 (木) 20時35分
「井の中の蛙」という言葉もありますから、若者には、ぜひ広い世界を見て欲しいと思います。
一度地元を離れて、環境を変えてみると、様々な物の見方が変わって来ると思います。
ただ、今の被災地では「何かあった時に家族の元に駆けつけたい」という優しい思いや配慮から、地元から離れられないのかもしれませんね…。
投稿: りんりん | 2011年5月13日 (金) 00時24分
りんりんさまへ
色々な考え方があっていいですよね。でも全員が全員とも地元に残ってしまうのは、ちょっと心配ですね。
誰か突破口を開いてほしいと私は思ってしまいます。
投稿: 佐藤康 | 2011年5月13日 (金) 23時13分