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2011年8月15日 (月)

セカンドキャリア

 今、スポーツ選手のセカンドキャリアについて、悩んでる選手たちが多いことを皆さんは知っているだろうか?

 特にプロとして頑張ってきていながら、その後の人生で躓いてしまうことが意外に多いのである。活躍し、世の中が注目している時は問題ない。ただその時にもてはやされ過ぎてしまうと、後に本人自身が大変辛い想いをしてしまうことが少なくないのである。プロである以上、活躍してれば収入も多いし、支出も多いだろう。しかし、徐々に活躍できなくなり収入が減っても、支出は変わらずという状況が意外に多いようだ。華やかな時間を追い求めてしまうのだろう。そうなると生活も当然、苦しくなる。また独身でいたりすると余程本人がしっかりしていないと、このパターンにはまっていく。

 今、トッププロ(野球・サッカー・ゴルフ)は稼ぎ出したお金の管理はお金のプロに任せることが常識化しているようだ。しかも失礼ながら人間的に問題が無ければ、またその世界(解説者等)で生きていけるのである。本人にとってはそれは理想形と思うが、そうできるのは一握りの人間だけなのである。

 大変なのは、その次のレベルのプロ選手・メジャーではないプロスポーツ選手・完全にプロとは言えない実業団チームの選手たちであり、しかも彼らはセカンドキャリアについての意識が低い場合が多いように感じる。

 今なぜこのような話題を出したかというと、私の母校の順天堂大学体育学部のOB会でこのようなタイプの卒業生を支援しようという動きが、出始めたのである。

 今のところ生活に困ってというよりも、彼らが持っている素晴らしい技術や考え方を次世代に継承できないかという議論が多いのだが・・・

 今後どのようなものへ進化していくか、楽しみな動きへとなっていくだろうと思う。

 トップ選手として活躍し、引退後はお医者さんや弁護士さんへ変身していくスポーツ選手がいてもいいと思うし、我々の議論にかかってると真剣に思っている。

 これまで日本には存在しなっかたような選手が育つ(セカンドキャリアも含めた)環境を作っていきたいと思う。そのためには一流のスポーツ選手を目指しながら、一流のキャリアも目指させる感覚を養わせことが必要。

 指導者側の意識を変えることが一番重要なことである。専門種目バカ(これが大事という方も多い)を作り出さないことだとも思ってる。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

私もプロスポーツ選手のセカンドキャリアについて、素人ながら気になっていた事でした。
確かにその競技の解説者や監督、コーチになる方はほんの少しですし、資格が必要になり改めて勉強する選手もいますね。
活躍した時と同じ位の収入にはなかなか届いていない話も耳にします。
私が応援しているサッカーチームはプロ契約後、全く違う職種の体験を何回か組み込んでいますし、勉強会も開いています。また、ある野球選手は試合で活躍しながら大学の夜間部に通い卒業しました。教員免許も取得しました。、そんな様子を見たり聞いたりすると、いっぱい応援したくなります。どんなに頑張っても必ずやってくる引退… その後の方が長いですし、先生の母校の取り組みのような事がもっとオープンに広まると良いと思います。

投稿: 久 | 2011年8月16日 (火) 00時22分

久さまへ

プロ野球選手が母校の監督を務めることなど、素晴らしいことですよね。

先日亡くなった伊良部元選手も何か生きる道が無かったのかなあと思ってしまいますよね。

楽しく工夫していきたいと思います。

投稿: 佐藤康 | 2011年8月16日 (火) 15時19分

私が苦しかったときに先生から頂戴した「人生切り替えが大事」という言葉が今でも私の心に深く刻まれてます。

改めて、その言葉を思い出しました。

私が応援しているプロサッカークラブや社会人野球の強豪チームも毎年必ず2~3人程は引退を余儀なくされています。
力を出し尽くして引退する選手はまだしも、そうでは無い選手ほど、現役生活に未練が残り、気持ちの切り替えが難しいのかなと思います。

Jリーグなど、セカンドキャリアに対し大々的に活動している団体もあれば、残念ながらプロ野球や大相撲などからは、表立ったそのような情報(報道)は目にしません(私が認識していないだけかもしれませんが、国技と呼ばれる競技でもあるので、率先して活動してほしいと思ってます)

先生の母校のような地道かつ大変大事な活動がどんどん広がっていくことを期待しております。
文部省と厚生労働省にも頑張ってほしいものです

投稿: 教え子 | 2011年8月16日 (火) 22時54分

教え子(うらわえい吉?)さまへ

何となく誰であるか分かりました。
たまのコメント有難う!

セカンドキャリアの件も含め、教育相談(ブログ画面左上)宛でメールください。

もし今独身(過去はどうでも)であれば、可能な限り結婚相談にも乗りますよ。

メール待ってるからね!

投稿: 佐藤康 | 2011年8月17日 (水) 15時25分

素晴らしい結果、タイトルを勝ち得た選手が、全て、善き指導者になるかというと、そうでもないようですね。それはどうしてでしょうか?本来なら、結果を出せた道のりを、そこに至るまでの辛かった道のりや克服法、ノウハウも体得しているのだから・・・教え導くことは出来ると思うのですが・・・社会もそんな人材を活用、起用してもっともっと埋もれている才能の持ち主やら、伸び悩んでいる子供たちのバックアップ体制等を整えるべきだと最近感じますが、いかがでしょうか?有名になった選手たちには申し訳ないけど、後輩たちの身近でに行って、生に接触してあげて欲しいと思います。実際、渋々でも、中村選手たちと一緒に度々、練習出来たことで、より頑張れている処も多分に有ると感じます。そこで、それらをも自分の力に、励みにもっと頑張っていただきたいです!いつまでもトップで走り続け、そのまま神様になれることはないのです。どこかで押し上げられる側から、押し上げる側に切り替える時期が来ると思われます。その時何を目的に生きるか?
正念場だと思います。燃え尽き症候群などになってもらっては困るのです。どんどん自分の出身校やクラブなどに顔を出していただきたい。上手に話せなくってもいいのです。そこにいて一緒にプレーできること、笑ったり慰められたり、無言でもいいのですよ!存在するだけで、士気が騰がるのです。後続の人達が待っている。必要とされているってことを、忘れないで欲しいですね。

投稿: 奈々 | 2011年8月18日 (木) 09時46分

佐藤先生

先生のおっしゃる通りだと思いました。

私は、日本代表クラスにはなれませんでしたが、競技スポーツはそこそこの処までやっておりました。
高校3年生の9月、三週目の週末まで国民体育大会水球競技に出ておりまして、
学校の勉強は着いていくのがやっとでした。
ドクターへの進学を考えていましたので、チョッと途方に暮れておりました。

その時、水球部の顧問であった数学教諭・江崎先生が私を呼び出し、作戦を授けて下さいました。
高校三年まで、水球を投げ出さずに、ある程度極めたから、何とか面倒を見てあげよう。
君は、もう時間が無いので、国立大学への進学は諦めなさい。私立なら、何とか間に合う。
社会と国語は及第点を取って、卒業する様に。
英語は、自力があるので、その調子で頑張りなさい。
化学と生物は、各々、理科の先生に見てもらえる様にしてあげよう。
数学は、放課後、私が面倒を見る、と言って下さり、個人教授にて、みっちりと数学を仕込んで下さいました。

残りの4ヵ月間、目から血が出る程、勉強し、何とか現役で進学することが出来ました。
今思っても、江崎先生には頭が上がりません。
・学生の心情を読み取り
・学生の夢を叶える手助けとセカンドキャリアへと導く
コーチ役の先生が多く出現して下さることを願っております。

投稿: Dr. Terry | 2011年8月19日 (金) 14時18分

奈々さまへ

「名選手、名監督にあらず。」は、名言と錯覚を起こしやすいですが、私はすべて個々よると思ってます。
まず、名選手絶頂期に親御さんも含めイヤことでも、言うべきこと・伝えるべきことをしっかり言える人間がその選手の周りにいるかどうかが重要になると思います。

実力・人気・人間性を兼ね備えるためにはどうすべきかについても初期段階から指導していきたいですね。

それから、みんなから愛される人間性を身につけることは絶対的に必要と考えてます。

投稿: 佐藤康 | 2011年8月19日 (金) 14時23分

沙羅パパへ

パパの頑張りを見聞きして、沙羅自身も大きく成長していると感じています。医学への興味も持っているようですね。

「オリンピックで金、医者でも金。」

そんな選手が育つ環境はどんな環境なのか私もじっくり考えていきます。

結果はどうあれ、そういう想いが大切なのです。そして、実現できる工夫をしていくことですね。

投稿: 佐藤康 | 2011年8月19日 (金) 14時32分

スポーツ選手のセカンドキャリアの問題は本当に難しいです。

スポーツの世界は学歴社会、という本を読んだ。

難しい問題をかいていた。

選手引退後の人生では学歴は重要になるという感じだった。
文武両道でがんばることが大事ということですね。

文武両道といえば、慶応の理工4年福谷選手がドラフト1位で指名されましたね。文武両道ですごいですね。がんばってほしいです

サっカー界には文武両道で有名な東大卒Jリーガー久木田さんや他にも岡田武史さん、宮本恒靖さん、橋本英郎さんが文武両道で有名です。、ゴルフ界といえば、坂田信弘さんくらいしか思い浮かびません。


しかし、大学ゴルフ界に文武両道プロゴルファーになる卵がいます。
東大法学部4年の高野隆

彼は朝日杯争奪日本学生ゴルフ選手権には4回出場し、6位に入った。他にも、日本学生ゴルフ選手権3回出場、日本アマ出場、トップクラスで活躍するスーパースターです。

九州大2年の永井貴之

彼は九州ジュニアゴルフ選手権4位、国体選手にも選ばれた。日本学生ゴルフ選手権出場、文部科学大臣杯争奪全日本大学・高等学校ゴルフ対抗戦出場など、全国大会の常連です。

和歌山県立医科大学医学部医学科1年の辻田晴也

彼は関西高等学校ゴルフ選手権2位、全国高等学校ゴルフ選手権に3回出場など全国大会の常連で、関西学生秋季新人戦2位、西日本医科総合体育大会2位です。

他のスポーツ界に負けず、文武両道3羽ガラスが将来プロゴルフ界で活躍すればなぁーと思います。

投稿: 文武両道 | 2012年12月 9日 (日) 10時20分

文武両道さま

 コメント有難うございます。

 このセカンドキャリアは昨年の8月に書いた内容です。1年以上過ぎた今も正直なところ特別な進展もありません。

 でもいつも忘れずにいることです。何らかの形を作り出したいですね。

 ゴルフの三羽烏さんたちの活躍に注目させていただきます。

投稿: 佐藤康 | 2012年12月 9日 (日) 22時30分

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