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2012年3月

2012年3月17日 (土)

就職最前線

 今年の大学卒業者の就職内定率は80%らしい。この数字が高いのか低いのか、あるいは良いのか悪いのか、よく分からないのが私の正直な気持ち。

 先週、東京ドームホテルで中高入試関連の人たちの集まりがあった。学校教師・塾教師・入試関連業者が主なメンバーである。

 その席で、私は大学と企業を結びつけるような仕事をしているK氏と久々に会った。

 彼の話によると、今企業の人事担当の人たちが注目しているのは、例えば東大卒業でも中高はどこだったのかまで調べているとの内容。

 この話を聞き、それは当然のことと思ったり、ちょっと嬉しくなったり、中高の教育の大切さをあらためて知ったり、かなり良い意味で心が騒いできた。

 騒いだ理由は、渋渋の描く教育は「どの大学に入るかではなく、何になりたいか?」を追求しているからだ。渋渋卒業生が活躍していく時代は本当にこれからだと思うが、企業が「渋渋」に対してどんな評価・位置づけにしていくのか興味がある。

 それもこれからの渋渋としての「頑張り」も重要となることと思う。責任も感じるが楽しみの方が大きい。

 大学選びの考え方が根本から変わっていくことにもなる話である。

 人間としてどうあるべきか?どう成長すべきかを?

 中高時代に培われる心・体の重要性をみんなで感じる取れる時代となってくれれば、嬉しい。

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2012年3月12日 (月)

嬉しい手紙

 10日(土)、東大の合格発表があった。

 渋渋の結果は現役13名(文5・理8)、過年度卒3名(文2・理1)、合計16名(文7・理9)。

 私立大学の結果も素晴らしい状況であり、生徒たちは本当によく頑張ったと思う。そして、この結果が来年、再来年に伝わっていくのだろう。

 さて、本題。

 6年前の話となるが、受験生Aくんとその家族との出会いから始まる。

 A君一家は帰国家族。Aくんの受験を控えての帰国だった。都内私立中高の情報も乏しい中、渋渋だけはかなり気に入ってた様子。

 帰国前はAくんのおばあさまが渋渋の情報収集のため、何度か本校にも来られていた。当然、私も「ご縁」があればいいですね。という想いであった。Aくん家族が帰国後は本人とも相談会等で話ができた。とても良い印象だった。

 しかしながら、何度か受験して頂いたが結果は「不合格」。あと一歩であった。

 その後、ご両親から相談を受けた。私に対して「先生のお勧めの学校があったら、紹介してほしい。」と懇願され、私は知り合いの先生がいるある共学校を紹介した。最後の試験にまだ間に合うタイミングではあったが、その日のうちに学校見学、願書提出と慌ただしい中で受験準備を行った。

 そして「合格」。Aくんも納得して入学を決めた。

 あれから6年が過ぎた。

 先週、おばあさまからお手紙を頂いた。

 内容は6年間お世話になった学校・先生方への感謝と紹介した私への感謝の言葉で綴られていた。

 そして、Aくんは慶應義塾大学への進学が決定。

 私もお祝いの言葉を返信。

 私は素直に嬉しい気持ちでいっぱいになった。渋渋不合格が彼の頑張りに勢いをつけたのだと勝手に思った。良かったあ!

 近々、Aくんに会いたいと思ってる。

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2012年3月 2日 (金)

来年度入試は始まってる!

 入試当日の朝、受験生らしい親子の姿。ただ、他の受験生と違うのは学校の中に入ってこないということだ。

 今年私が確認しただけでも、10組以上の学校に入ってこない受験生らしい親子が学校の周りに出没した。

 お解りだろうか?

 来年本校の受験を考えている親御さんと子どもたちなのだ。今年の受験生と同じ気持ちで朝早く家を出発し、1年後使う交通機関を利用して学校の前まで来る。そして、当日朝の雰囲気を体験するというもの。

 まさにイメージトレーニングとしては最適な方法かも知れない。

 我々にとっては正直なところ、色々な意味でプレッシャーを感じてしまう。勿論、嬉しさも感じるが、今年の入試が始まる時に、すでに来年の入試も始まってることを知ってしまう。

 学校としてこんな喜びはないはずだが、私は「ちょっと休憩しようよ!」と自分に向かって独り言を呟いてしまう。

 念のため言っておくが、このような状況は本当は嬉しいし、誇りも感じている。

 そして、今月からは来年度へ向けての説明会がスタートする。

 まず、7日(水)には帰国生中心とはなるが、JOBAさん主催の説明会がたまプラーザで実施される。

 25日(日)には読売新聞社主催の相談会が東京ドームエリア内のプリズムホールで約180校の首都圏の中学・高校が参加して実施される。昨年が第1回の予定であったが、震災の影響で中止となり、実質今年が初めての開催となる。

 私の個人的な考え(ワガママ)だと、「やっぱりもう少し休もうよ。」である。

 でもこの早い世の中の動きに納得してしまう部分もある。

 それは、受験生の親御さんたち当然受験生も違う人たちだからである(年子のお子さまをお持ちであれば、別だが)。毎年違うからこそ、色々な事・物が成り立っているのだと痛感してしまう。

 私自身は毎年同じような動きをしているが、受験生は毎年違うのである。だから、毎年新しいドラマも生まれるのである。

 受験生やその親御さんたちが来年度の入試に向けて、そんな気持ちでスタートを切っていることを知ってしまうと、私は頑張る以外の方法は無くなるのである。

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