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2012年4月 9日 (月)

常識

 「常識」は常に変化・進化している。

 ちょっと前まで「10年一昔」というフレーズがあった。今は「5年一昔」、「3年一昔」の時代に入ってるかも知れない。

 このフレーズはズバリ「常識」の変化・進化を表現している。

 この例は新しくもないが、私が柔道ではなく野球をやっていたころの話である(40年以上前の話、自分で数えてビックリ!)

 まず、皆さまも経験済みと思うが、練習中は水は飲まないという常識。今考えると死ななくて良かったと思うし、指導者は何を根拠に、しかも自信たっぷりに「水を飲むな!」と言ってたのか不思議である。これまた考えてしまう。

 私は隠れて水を飲んでいたので、実は問題ではなかったが。

 あとは「ウサギ跳び」という膝を壊すための運動。これも厳しさの象徴の「常識」として君臨していた。

 そして具体的にいつ頃変化してきたのか定かではないが、今は水分補給をしての運動であり、生徒や選手の個々に合ったトレーニングをさせる。これが「常識」。

 普段の生活の中でも「常識」の変化はいっぱいある。あるいは新しい製品の出現により、新しい「常識」も生まれる。パソコンに始まり、携帯電話、アイフォン、スマートフォン。

 通信関係の進化に伴い、ネット上の「常識」がそれだ。

 ただ、「常識」はルールではない。今は70%の人間が支持していれば「常識」と呼ぶ、ぐらいに思っていれば正解なんだろう。

 でも私が小さい頃の「常識」は100%の人間が支持して、やっと「常識」だったのだろうとも思う。なんと日本人らしい話。

 そう考えると今の時代の「常識」は、本来私が考えている「常識」のレベルではないことになる。低レベルでの「常識」である。

 確かに最近会話の中で「そんなの常識だろ!」というフレーズは聞かなくなったような気がする。

 気のせいかなあ?  皆さんはどうだろうか?

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