交流戦
昨日(1日)、恒例となった交流戦が行われた。
さて、交流戦とは
本校野球部と上田西高野球部との意味深い試合のことである。毎年テレビ朝日さんや新聞社さんの取材もあったりしている。今年もかなりのマスコミの方々が来られていたがテレビ放映があるかは分からない。
なぜに意味深いのかというと、来週9日より夏の甲子園大会長野予選が始まる。それに伴い各校ではそれぞれレギュラーメンバーの発表が行われた。
3年生でそのレギュラーから外れてしまった選手にとっては、ある意味夏の大会の終了宣言されたのと同じことである。
佐久長聖も上田西さんも部員数が多く在籍しており、その外れてしまった3年生同志の試合なのである。レギュラー陣は裏方の仕事を頑張る。年々回を重ねるたびに観客数も増えて盛り上がり方も普通の試合とは違った「何か」を感じずにはいられない雰囲気がある。
まず、選手全員が笑顔であり、選手それぞれが野球を楽しもうとする気持ちが観る側に伝わってくる。本当の意味でのスポーツの素晴らしさ(勝つことだけがすべてではないこと)を教えてくれているようにも思う。
一応、今回の試合の流れと結果を報告させていただく。
両校とも多くの選手を出場させるために監督の采配も大変である。投手も小刻みな交代を余儀なくされるし、代打も毎回であった。結果、7対6で上田西高の勝利。
選手一人ひとりが本当は満足しているはずはないのだが、あの晴れ晴れとした表情には私自身涙が出てきた。
試合終了後、出場した本校生徒の小平くんより、保護者・学校関係・そして観客の方々に球場にて挨拶が行われた。それも泣けた!
内容は、好きな野球を精一杯やらせもらって「有難う!」という親への感謝の言葉、明日から全員の仲間と「甲子園」を目指して裏方として努力したいという、多分ちょっと悔しいと思いながらの野球部全員との「誓い」。
実に素晴らしい挨拶だった。
色々な想いがあろうと推察できるが、一言一言に彼らの成長を感じたのは私だけだったろうか?
もしかすると、他校に進学していればレギュラーとして甲子園を目指すことができたと思ってるとしたら?と私は考えていたがそれは無用であった。
最後に校長として選手たちに話をする場面を与えてもらっていた。
内容は、私は今日の試合時間の2時間15分は一生から見れば、「ほんのほんの一瞬」の出来事。しかも1秒間ずつの連続のことであるが、これから10年先・20年先でもきっとそれぞれの場面を鮮明に記憶として残ることだと思う。それを単なる思い出ではなく、この忘れられない記憶を明日からのそれぞれの未来に向けて「新しい人生のキッカケ」にしてほしいと選手たちに訴えた。
野球ではない世界へのスタートを心に決めた生徒、悔しさをバネにあらためて野球に情熱を注ごうと思った生徒、まだ悩んでる生徒。
これからも野球部だけではなく、この純粋な心を持つ若い世代全員を応援していきたいと私も決意した。
彼らは日本の宝だから!
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コメント
交流戦のblogを読んで涙が出てしまいました。佐久長聖と上田西だけでなく、全国でのこの時期涙を飲む高校球児がいったいどれだけいることか…
いつか我が子も似たような境遇になるかもしれないと思いつつ、可哀想とは考えたくない。世の中には、勝つものと負けるものがあるのは事実しかしそれだけではないと思うから。
息子には、いい経験を沢山してほしと心から思っています。
それが、長聖中学校や高等学校であれば我が家から送り出した意味があると思えるから。
機会があればぜひ交流戦へ観戦に行きたい!
投稿: 2年男子母 | 2016年7月 2日 (土) 18時39分
2年男子母さま
コメント有難うございます。
ひとつの結果だけを見てしまうと残念だったり、可哀想に思えたりしますが、もっと先を見据えた時、その後現時点での結果をどう活かしていくかは本人次第と思います。
周りのの大人たちは、心からの応援をしていきたいですね!
何事も失敗ではなく、経験として捉えることが自分自身を成長させてくれるのです。と私は思ってます。
投稿: 佐藤康 | 2016年7月 6日 (水) 09時25分
久しぶりに、お邪魔しました。
やり続ける事の大切さ。現実を受け止め、最後までやり遂げる強さ。このブログから、痛いほど感じることが出来ました。
長聖の生徒。日本の宝ですね。保護者として微力ながら、これからも協力させて頂きます。
投稿: 中学2年男子母 | 2016年7月20日 (水) 15時28分
中学2年生男子母さまへ
コメント有難うございます。
保護者と学校と一体化し、生徒たちを応援したいものですね!
ガラス張りでありながら、個人情報をしっかり守れる教育環境を作り出したいと考えてます。
宜しくお願い致します。
投稿: 佐藤康 | 2016年7月22日 (金) 10時05分
祝!甲子園出場!
投稿: 渋渋父兄 | 2016年7月24日 (日) 15時14分
渋渋父兄さまへ
お祝いメッセージ有難うございます。
甲子園出場決定は素直に嬉しいです。私が投げたわけでもないし、打ったわけでもないですが・・・しかも渋渋の保護者の方からのメッセージだったことも、とっても嬉しいです。
私の得意とするビッグマウス風に言うと「日本一」獲りに行ってきます。
投稿: 佐藤康 | 2016年7月28日 (木) 12時40分