受験について

2014年7月10日 (木)

第二志望

 受験校を絞り込む時、何の考えもなく第一志望から第五志望ぐらいまでの順番を作ってしまう。

 5校受験するのであれば、1~5までと考えるのはある意味当然のことかも知れない。

 しかし、そんな安易に順番を作っておいたことが、あとあととんでも無い結末を迎えることとなる。

 それは5校の受験を終え、結果として第五志望しか合格していない場合の話である。

 受験前はどの学校でも入学するつもりだったり、通う可能性あり、ぐらいの気持ちを持っていたはず。

 しかしながら、残念なことに行ける学校は第五志望のみという結果だった、とすると状況は変わってしまう。

 その第五志望しか受かっていない受験生・家族にとっては第五志望かも知れないが、その学校を第一志望としている受験生もかならずいるはず。

 見方・考え方で輝く学校となるのである。

 その学校がイヤになったのではなく、「第五志望」という響きで入学したくなくなったのだろう。

 

 そこでアドバイス! 

 (5校受験の場合)

1.第一志望校は1校または2校とする。

2.第二志望校は4校または3校とする。

3.第三志望校以下は作らない。

 色々と悩んだ末の受験校選び、無駄にはしたくない。

 実は「第二志望」の意味は大きいのである。

 

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2014年6月27日 (金)

オンライン学校説明会

 昨日、日能研さん主催のオンライン学校説明会に参加した。

 午前中は学校内で四谷大塚さんの説明会を行い、ダッシュで神田錦町のスタジオへ。

 遅れたら大変と思い、やや緊張しながらスタジオへ向かった。クルマでの移動だが意外にスムーズだった。

 この企画は、私の記憶ではスタートして3年目だったと思う。

 簡単に説明すると海外にいながらでも自宅のパソコンを使って学校説明会に参加するようなもの。

 我々(学校)の説明を聞きながら、チャット機能を使ってリアルタイムに個別質問をすることも可能。

 勿論、帰国生以外でも学校選びの参考になると思う。

 渋渋は13時から約40分間説明し、約10分間は質疑応答。というより私の右側のモニターに文字表示で質問が出てくる。その質問にカメラに向かって答えるスタイル。

 実に素晴らしいシステムだと思う。

 ただし難点は、私の洗練されたギャグ(笑)を連発してもそれぞれの反応が分からず、一方的話している自分が若干怖くなることぐらい。

 ウケているのか、スベッているのか分からずに突っ走ることは少し苦痛かも。

 自分の中では十分にウケているのだが・・・

 昨日の私の説明を聞いてたくさん方から反応があることに期待したい。

 興味のある方は

 www.netty.ne.jp/onlineseminar/

 

 

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2014年6月 5日 (木)

説明会INニューヨーク

 先月23日(金)から28日(水)まで、デトロイト・ニュージャージー・ニューヨークの3カ所で帰国生対象の説明会に参加し、色々な受験生・保護者との出会いを楽しんできた。

 すべてが小学6年生ではない。編入試験を考えている中高生もかなり出席していた。勿論、小学校低学年のお子さんも。

 今回のような会には2年ぶりの参加である。日能研さんが主催するツアーであるが、参加するたびに新しい発見が有り、タイトなスケジュールを忘れさせてくれる。

 今回は事前にメールでニューヨークでお会いすることを約束し、実際にお会いすると妙な感動があったりして楽しく感じた。

 ただ、アメリカは遠い。

 私ぐらいのデブはエコノミーぎりぎりラインであり、足が吊らないように適度な屈伸を2時間に一度ぐらい入れる必要があった。しかしながら、今回は意外に快調で足が吊ることもなかった。屈伸が正解だったと思う。

 今回の説明会に参加した学校は首都圏から11校・京都から1校の計12校であった。

 

 まず、各校の説明を1校あたり約10分間、その後、興味のある学校ブースにて面談を実施する、というスタイルである。

 自慢だけど、渋渋ブースは時間いっぱいまで面談が入った。なかなか生の情報を聞くことは難しいので、皆さん方には本当に喜んでいただいた。私も感動だった。

 今後はメールのやりとりを約束したり、一時帰国の際の学校見学の対応(帰国入試受験の場合のみ)も約束した。

 海外に在留している家族は本当に仲が良いといつも感じる。家族が力を合わせ頑張っていることがよーく理解できる。

 日本のように安心安全な国は少なく、家族の団結力は大切なのである。

 そして、そんな雰囲気の中で育った子どもたちは、明るく・優しく・大らかでもある。

 日本での再会を楽しみにしたい。

 余談であるが、私がニューヨークに入って2日目にニューヨークメッツの松坂大輔投手が久々に1軍マウンドに立つという情報が入り、観戦する事ができた。しかも勝利投手となり、このこともニューヨーク説明会の成功と感じた理由のひとつだったかも知れない。

 帰りの便はちょっとしたトラブルも有り、15時間要することに。

 正直、最後は疲れた!

 翌日からは高校柔道関東大会のため、成田の中台運動公園体育館へ!

 「佐藤先生、頑張ってました。」誰も言ってくれなから、自分で言いました!

 

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2014年2月19日 (水)

入試結果平均点報告

 入試結果、ご要望があった受験者・合格者の平均点についてお応えしたい。

 因みに国語100点・算数100点・社会50点・理科50点・計300点満点。

 

 第1回入試

 受験者平均点・国38.5 算42.2 社27.4 理30.4

 合格者平均点・国46.9 算54.1 社31.1 理33.1

 第2回入試

 受験者平均点・国40.4 算42.7 社27.5 理27.5

 合格者平均点・国46.4 算58.4 社32.6 理32.4

 第3回入試

 受験者平均点・国53.3 算42.4 社21.7 理20.6

 合格者平均点・国60.8 算58.8 社26.9 理26.1

 以上

 3回の入試、それぞれが厳しいものがあった。

 

 今回はあまり余計なことを書きたくないので、このご報告までとしたい。

 

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2014年2月12日 (水)

入試完了

 帰国入試から始まり、2月1日・2日・5日実施の3回の一般入試がすべて無事終了した。

 「有難う!」と思わず言ってしまう。誰に向かってでもないのに。

 でも、みんなに「有難う!」だと思う。「ご縁」があった方、無かった方にもやっぱり「有難う!」が合ってると思う。

 

 具体的なご報告を少しだけ。

 第1回入試・1日(土)

 出願者数 403名(男子128・女子275)

 受験者数 386名(男子121・女子265)

 合格者数 130名(男子48・女子82)

 合否ライン 男子146点・女子159点

 第2回入試・2日(日)

 出願者数 658名(男子322・女子336)

 受験者数 598名(男子299・女子299)

 合格者数 230名(男子156・女子74)

 合否ライン 男子145点・女子149点

 第3回入試・5日(水)

 出願者数 563名(男子262・女子301)

 受験者数 387名(男子166・女子221)

 合格者数  66名(男子42・女子24)

 合否ライン 男子160点・女子168点

 

 今年も多くの受験生を迎え、緊張と感動の中の入試となった。

 受験生に対しては、公正・公平を最大の「おもてなし」と考え、努力してきたつもりである。

 今年の傾向も女子からの人気は変わらず、女子にとってはやや厳しい状況もあったと思われる。

 手続き状況も今日現在(2月12日)順調で、辞退者が昨年を下回りそうである。

 正直なところ、辞退者もある程度想定しての合格者・手続き者数なのだが、今年は多くの入学者を迎えることになりそうである。

 繰り上げ合格をお待ちの方には恐縮であるが、このまま渋渋のすべての入試関連業務の終結宣言となりそうである。

 

 本当に有難うございました!

 

 

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2014年1月24日 (金)

帰国入試出願締切

 本日(24日)で帰国生入試の出願締切。

 英語受験者

 男子45名・女子69名    計114名(昨年105名)

 作文受験者

 男子50名・女子65名    計115名(昨年113名)

 英語受験者、作文受験者ともに昨年を上回る出願数となった。

 毎年思うことだが、毎年同じような数字になることの不思議さを感じてしまう。

 しかしながら、年毎の極端な落ち込みや増加がないことは学校としての安定が評価されてきた証なのかと都合よく解釈している。

 英語受験者の英語のレベルの高さは本当に素晴らしいと感じている。特に最近(ここ5~6年)は英語だけではなく、国語・算数も立派な成績で合格している。

 ご存じの通り、本校の英語入試の場合は英語重視の合否判定をしているが、英語ができるし、国・算もできるということである。

 今年も同様の判定方法でやっていく。英語が抜群であれば、国・算そこそこでもOK.。念のためお伝えしておく。

 

 作文入試は総合点判定である。

 国語100点・算数100点・作文20点の220点満点である。

 

 帰国生入試の特徴として、もう一つお知らせ。

 それは英語受験での合格者は入学する確率が7~8割ぐらいで、作文受験は2~3割の入学確率である。参考まで。

 英語面接は合否に関係するが、作文受験者の日本語面接は合否に影響しない。

 

 受験生のみなさまの健闘を祈る!

 風邪・インフルエンザにご注意を!

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2013年5月20日 (月)

中高一貫校相談会

 先々週(5月11日)の話になるが、有楽町の東京国際フォーラムにおいて東京都の私学協会主催「中高一貫校の相談会」が開催された。

 来場者数は昨年と比べ、2000名減だったと協会からの発表があった。しかしながら、具体的な学校への相談件数については二極化したようである。渋渋は順調だと感じた。

 雨の影響なのか、はたまた私学が敬遠されつつあるのか、ちょっと気になるところだ。

 私自身は、仙台出身であり公立中から公立高校への進学は当たり前の感覚で育っている。しかも当時、私立の中高一貫校を知ってはいたが、色々な意味で特別な人たちが行くところと思ってた。

 自分自身が私立学校の教師となって、初めてその魅力を知ったことも事実である。

 

 東京は私立が強いと言われながらも私立中を受験する都内の小6生は、多い年でも実は全体の20%台を推移している程度なのだ。

 そんな時代に公立の中高一貫校が徐々にではあるが、結果(大学の合格実績)を出し始めている。私学に期待していた部分を公立中高一貫校の安い授業料で受けられるし、結果も出してもらえる。これでは私学の勝ち目は無くなってしまう。

 勿論、私学の魅力はそれだけでは無いと理解してくれる方々がいるから、私学も成り立っているのだが・・・(何となく成り立っていた私学は淘汰される時代に入った感がある)。

 私の立場として心配なのは、地方の公立高出身のお父さま・お母さまで(大学は私立だとしても)、無理して私立中高一貫校受験のためにお金がかかる塾へ通わせた上に、お金のかかる私立に入れなくても大丈夫と言われてしまうように思う。そして、それに私学側が反論できないだろうとも思ってしまう。

 今、私たち私学の人間が考えねばならないことは、私学全体で協力して私立中高一貫校への受験生の掘り起こしを考えていくこと。場合によっては塾さま方との連携、助け合いも重要なポイントとなってくる(今もなんらかの形で連携しているが、何かこれまでと違ったものも)。

 所謂、親が公立出身でありながら「私立もいいね!」と言わせる「何か」を生み出さねばならないと思ってる。

 相談会そのものが増えすぎて、どの「相談会」に参加すればいいのか悩んでしまう。という親御さんの意見も聞いている。

 とにかく、新しい受験者層の拡大に努力していきたい。

 皆さま、何かアドバイスあれば、お願いします。

 

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2013年1月19日 (土)

帰国入試願書受付開始

 いよいよ今年も私の本業がスタートした。

 1月18日(金)、2013年度渋谷教育学園渋谷中学高校、帰国入試の願書受付が始まった。

 2月1日からの一般入試に先駆けての帰国生入試(試験日は1月27日)、ある意味その年の受験者数を占う入試でもある。

 詳しい応募者数は本校ホームページを見て頂くのが一番良い。

 概況説明としては帰国入試受付初日、英語受験59名(男22女37)、作文受験66名(男27女39)合計125名(昨年135名)。

 昨年より10名の減であるが、まあまあの出足と考えている。英語受験においては昨年比-2名とほぼ同じであった。作文受験は昨年比-8名。

 作文受験の場合、実は本校第一志望者は少ない。たまたま、受験資格があり、1月中に受験できることと国・算で勝負ができることで意外に受験者数は流動的でもある。ただ、増えだすと増えることも事実である。

 応募者数についてはHP上で確認して頂きたい。

 

 本校の入試は共学校の特徴でもあるが、女子に人気が高い。ただ、ここ2~3年は男子が増えてきそうな雰囲気を私は感じている。現実的数字に反映されていないが、各説明会場・相談会場では男子受験生の相談が多くなってきているからだ。そして5年生以下の男子の相談件数も多くなっていることも今後の変化を感じさせる理由である。

 共学校としてのバランスが徐々に良い方向に向いてきている気がする。

 今年も我々渋渋教職員全員が「自分の子どもを入学させたくなるような学校造りを目指す!」をモットーに努力していきたい!

 

 

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2012年12月15日 (土)

12月の過ごし方

 師走はさすがののんびり佐藤も忙しい。予定がビッシリだ!先生が走る月だから仕方ないか・・・

 受験生を持つご家庭は「忙しい」より、「落ち着かない」が本音だろう。「気持ちが落ち着かない」と「忙しい気持ち」と同じ感覚となる。

 受験生本人はもっと「落ち着かない気持ち」で過ごしていることをパパ・ママはしっかり理解して頂きたい。

 ではどう過ごせばいいのか?

 まず、クリスマス、正月の毎年行っている家族行事でも縮小する。「無し」にはしない。兄弟がいても実践する。弟・妹たちにはお兄ちゃん・お姉ちゃんのために我慢する。ということでOKである。これも家族として大事なこと。

 また、本人に対しては受験生であることをさりげなく再認識させることが大切である。できるだけこれまでのペースをキープさせることも重要となる。そのための行事縮小でもある。

 ただし、元旦の迎え方だけは大げさでも良い。年明けと同時に新しい生活(中学生)になることを意識させたいからである。

 それから試験直前の風邪も怖いが、12月に体調を崩すことはもっと怖い。十分な配慮をお願いしたい。

 12月は一日一日を色々な意味で十分に意識して過ごすことが、入試での良い結果に大きく影響することをパパ・ママには知ってほしい。それが受験生家族の12月だ!

 そして家族全員笑顔で過ごして頂きたい!

 

 

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2012年4月 1日 (日)

読売元気フェスタ

 今日は4月1日(日)エイプリルフール。昨年、「来年こそオチャメな、そして誰もが笑って許してくれるような嘘をついてやろう!」と実は1年間考えてきた。

 しかし、私の中に震災の影響もあるのだろうか、「オチャメな嘘」は思いついたが「誰もが笑って許してくれるような嘘」は思いつかなかった。

 来年に持越しさせていただきたい。あと1年考えたい。まだ修業が足りない感じ。

 皆が「ああ、なんだそうだったの?」と笑顔になれる嘘を考えたい。

 それで今回の内容は、1週間前に東京ドームシティ内のプリズムホールで行われた読売新聞社主催の「読売元気フェスタ」について少しだけ報告したい。

 約200校の東京を中心とする首都圏公立、私立中学・高校が集結しての相談会であった。

 3月という時期の相談会は学校側も受験生側も何とも微妙な時期であることは確かである。

 しかしながら、そんな心配も無用という感じの来場者数だった。具体的な数字は聞いていなかったが、開場の10時からずっと入場制限がかけられ、午後4時まで相談者が途絶えることはなかった。

 新6年生が中心だが、私が相談を受けた最年少は新2年生の女の子。

 ただただ可愛い感じであった。中学受験の意識づけには良いが、それ以上はまだ望まぬ方が良いとも思ってしまった。

 今回の相談会で少し気になる部分があった。

 それは合否ラインとか、具体的な受験勉強対策についての質問が多かったことである。「どんな学校であるか?」とか「6年後、どう成長しているか?」等々の質問が少ないことが気になった。

 どんな学校なのか、ある程度知ってからの質問であれば単純に嬉しいのだが、ちょっといつもの年とは違う「何か」を感じてしまった。それが良い事なのかダメな事なのか自分でも分からない。

 ただ、学校の本当の魅力は大学の合格実績だけではないことも伝えたいから(イヤミや自慢に聞こえたらごめんなさい!ちょっと自慢は入ってるから)。

 

 新・渋谷受験タイムズ、今年度も宜しくお願い致します。

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