柔道について

2016年2月19日 (金)

佐渡ヶ嶽部屋入門

 佐久長聖高校柔道部3年大友駿平が相撲界〔角界〕へ入門。

 2016年2月17日〔水〕佐渡ヶ嶽親方・女将さん・元幕内力士大至さんが来校。

 角界入門にはちょっとした「しきたり」がある。

 入門する部屋の親方が、その子を迎えに来る「儀式的」なものと考えていただければイメージできると思う。その場で学校の制服から相撲の制服〔着物・下駄〕に着替え、多くの仲間・関係の人たちに見送られ校門を出て行く、という感じである。

 今回は学校全体で壮行会と見送りの儀式を執り行うことにした。若干の情報は学校の外にも流させてもらった。結果、テレビ局、新聞社多数が取材に来ていただいた。長野県の相撲人気と佐久市出身のお相撲さんがしばらく出ていないこともあり〔大鷲関以来〕、かなりの盛り上がりをみせた。

 壮行会の中身はまず本校理事長の励ましの言葉、私から入門に至るまでの「ご縁」について、そして佐久市長柳田市長より激励のお言葉、佐渡ヶ嶽親方からと本人大友より「決意表明」、全校生徒からのエール・校歌のプレゼント、その後見送られそのまま新幹線に乗り、東京に向かった。私にすれば、気持ちが変わらぬうちに追い出した、というつもりだったが大友の気持ちに迷いはなかった、とても嬉しく思った。

 記者会見では親方から「こんなに盛大に壮行会をしていただいた以上、簡単には帰れないな。」と言われ、それに対しても本人から「しっかり決意・覚悟している!」旨の発言があった。

 身長187cm体重120kg、恵まれた体格で柔道で培った勝負感・根性・柔軟な体で十分に戦えると私は思っている。

 これでまた楽しみがひとつ増えた!

 しこ名は「琴大友」でのスタートとなりそうだ。

 私としては将来的に「琴長聖」となること信じ、応援していきたい!

 皆さまの応援、宜しくお願い致します!

 

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2015年8月26日 (水)

美里有難う!

 カザフスタン・アスタナで開催されている「世界柔道選手権」において、昨日中村美里が女子-52㎏級で金メダルを獲得した。

 4年ぶり3回目の世界選手権優勝である。

 前回はロンドンオリンピック前の優勝!今回もリオデジャネイロオリンピック大会の前年になる。オリンピック日本代表に選出されるか否かは、来年4月まで分からないが、かなり近づけたことは確かである。

 期待ではなく、楽しみにオリンピック代表となる瞬間を待ちたいと思う。そして、金メダルを獲る瞬間は、できれば現地で見届けたいと思ってる。

 ロンドンオリンピック初戦敗退から、世間的にはあっという間の3年間だったような気がするが、私にとっては長い3年間と感じている。美里にとってはどれ程のものだったか?

 ロンドンオリンピックで負けた日の夜、美里と一緒に食事を摂ることができた〔メダリストになってしまうとテレビ出演でとても一緒にはすごせない〕。私の記憶だとロンドン三越の隣の日本食レストランだった。

 膝の痛みを抱えながらの戦いだったので厳しい戦いになることは予測できていたが、本人は一切そのことを口にすることはなかった〔アスリートとしては当然のことだろうが〕。

 日本に帰国後、あらためて病院で診察をうけたところ「左膝前十字靭帯断裂」であり、10月に再建手術受けることとした。多分、この時は柔道への復帰はどの程度考えていたのか、私には計り知れない。

 その後、大手術は成功したが、リハビリの大変さは想像を絶するものだった。そして1年後には補助金具除去のための手術。メスを入れる以上、術後のあらためてのリハビリは当然で、よくも腐らずに耐えたものだと思う。

 最初の復活の時、講道館杯を制したがグランドスラムでは思うような戦いができなかった。そして、本格的な練習ができるようになり、今年4月の体重別選手権で優勝し、世界柔道選手権代表に選出され、今回の金メダルに繋がった。

 美里は私の教え子ではなく、私の「恩師」ぐらいに色々なことを教えてくれた。飽きっぽい私に「我慢すること」・「耐えること」はまさにそれである。

 自由さ・楽しさは私の強い思いであるが、美里はそんな私の気持ちも彼女の中で上手に使い分けていたように思う。

 今、校長として色々な取り組みをしているが、美里からもらったパワーのお陰でもあると思ってる。

 私が先生・生徒・保護者に対して話したことが、美里が実証してくれている。

 美里に感謝、「有難う!」である。

 確かに中村美里はとてつもない柔道選手かも知れない。

 しかし、そんな美里もすべてが第一歩から始まっていることも忘れてはいけない。

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2014年9月22日 (月)

アジア大会行ってきました!

 2014年仁川アジア大会金メダル日本人第1号、女子柔道52キロ級中村美里!

 私は昨夜帰国し、本当にビックリ!

 新聞の普通紙の第一面に美里の顔が大きく出ていた。確かに偉業だが、ここまでの扱いには驚いた。嬉しいの一言に尽きる。

 多分、美里が持っている「何か」なのだろうと思う。

 そして、もう一つはTBSという民放の力なのかとも思った。事前の宣伝に凄まじさを感じていたからである。「こんなに宣伝して金メダルとれなかったら、どうなるの?」ぐらいの雰囲気はあった。

 ただ、そんな老婆心を美里は訳なく払拭してくれた。そのレベルの選手なのだ、とあらためて実感させられた。

 

 実は美里はアジア大会2連覇なのである。

 前回大会の放送はNHKのみであったし、記憶にはないが、国内でも盛り上がるタイミングでは無かったのかも知れない。

 笑わない「女王」から、笑顔の「女王」に変身もできた。

 今朝のテレビ番組でも「笑顔」の部分を突っ込まれていた。

 美里はリオのオリンピックのことはあまり口にしない。

 ただ、今後の目標は?と聞かれたら「最強柔道家」を目指すと答えていた。

 最強とは「オリンピックチャンピオン」のことだろうと私は思った。

 1年ごとに目標設定して最終的な「夢」を実現してもらいたいし、最高の「笑顔」を見せてほしい。

 

 ロンドンオリンピック終了後、膝の手術を受け、そしてリハビリ。

 約2年経過し、本人も踏ん張りが効くようになったと喜んでいた。

 今回の大会はオール一本勝ち、本当に強かった。美里の中でも過去最強だろう。

 事実上の決勝戦であった準決勝の中国選手との戦いも圧勝だった。

 かなり自信もついたと思うし、先も見えたはずだ。

 今後の活躍も期待していいと思う。

 朝比奈沙羅も9月14日のジュニアの国内予選において優勝し、来月アメリカ・マイアミで行われる世界ジュニアへの出場が決定した。

 世界チャンピオン目指してほしい!

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2014年4月12日 (土)

全日本柔道体重別選手権

 中村美里が久々に笑った。

 先週の5日・6日に渡り、福岡国際センターで全日本体重別選手権が行われた。

 52キロ級に中村美里が出場。

 結果は、ライバル西田選手との決勝戦となり、新ルールにより惜敗し準優勝であった。あまり言わない方が良いのかもしれないが、悔し過ぎるので・・・ちょっとだけ。

 試合開始早々に美里が大外刈りに入ると西田選手がその返し技、お互い倒れるも五分。両者にポイントはつかないと思った瞬間、西田選手に「有効」の判定。西田選手には罪は無いがこちらは「ビックリ!」

 その後、消極的(守りに入った)になった西田選手に3回の指導(これまでのルールだと技あり相当)、私自身しっかりルールを理解していなかった部分は反省だが、一度試合場の掲示板は美里側に技ありサインが点灯。やっぱり美里が勝っていると思ったが次に掲示板をみた瞬間、凍りつくことになる。

 単純に西田選手側に有効、そして3回の指導を表示に変わっていた。有効のポイントを取られている以上、逃げ切られる可能性は十分考えられる。新ルールだと指導4回で反則負けになるとのこと。

 でも、そうなると審判も4回目の指導は出しにくいだろうと余計な心配をしてしまう。

 多分、この新ルール、あっという間に改正されるものと私は思った。だっておかしいから。

 柔道を少しでも知ってる方であれば、全員そう思うはず。残念!

 美里は、昨年11月の講道館杯にケガからの復帰戦として出場し優勝。見事な復活と思えたが、ケガが完治した状態ではなかった。ロンドンオリンピック以来初めての試合だったので、私も力が入ってしまったが冷静だったのは美里本人。もう少し治療に専念することを決意。昨年12月のグランドスラム東京大会の日本代表に選出されるも辞退した。

 美里本人は、この体重別選手権の位置づけはトップ選手と戦う上でケガの影響の確認が一番の目的だったようだ。勝っても負けても自分自身がどれだけ戦えるかを試したかったらしい。

 その結果、「美里、久々の笑顔!」である。

 今後、十分に戦える自信を得たようだ。確かに決勝戦の負けは悔しかったみたいだが、それ以上に戦える喜びが今回に限り、大きかった。

 次回の戦いに期待したい。

 周りの人間はどうしても「オリンピックで金メダルを獲らせてあげたい」と思ってしまうが、2016年リオまで時間がある。1年・1年を確認しながら(世界選手権等々の出場を経て)前進していきたいと美里本人は考えているようだ。

 皆さまの応援が一番の力になる。

 よろしくお願いしたい!

 もう一人の怪物朝比奈沙羅。

 確かに怪物であるが、疲労骨折のため約3ヶ月休養とリハビリとなる。そして高3なので勉強も。

 この体重別選手権も出場権を得ていたが、やむを得ず辞退した。

 沙羅はまだ17歳、本当にこれからの選手。

 私も大事に、そして楽しみにしていきたい!

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2013年11月14日 (木)

沙羅成長・美里復活・華奈あと一歩

 先週の9日(土)・10日(日)と千葉市にあるポートアリーナに於いて、「講道館杯全日本体重別選手権大会」が行われた。

 まず、9日(土)に渋渋からは期待の朝比奈沙羅が78キロ超級に出場、翌日の10日(日)には渋渋卒業生の中村美里(三井住友海上)52キロ級と渡辺華奈(JR東日本)63キロ級が出場した。

 結果は朝比奈が体調万全ではなかったが、高校生らしからぬ見事な戦いぶりで初優勝を飾った。まだまだ課題は残るものの「成長」を感じた。あとはリオを目指して「精神力」・[持久力」を鍛えていきたいところである。皆に愛される、色々な意味で「スター沙羅ちゃん」に育ってほしい。

 中村はロンドンオリンピック以来の戦いであった。膝のケガから復活の第一歩を記した。

 戦いぶりを観ていると立ち技勝負までもう少し時間が必要なんだろうと思った。しかしながら、相手へは格の違いを見せつける戦いぶりで、こちらも講道館杯3回目の優勝を果たした。本当に立派としか言いようがない。

 思わず、「美里、おめでとう!」ではなく、「美里、有難う!」だった。

 

 渡辺も美里同様膝のケガから這い上がり、講道館杯出場まで漕ぎ着けた。素質に恵まれた上に努力を惜しまない選手である。今回は1回戦は見事な一本勝ちを収め、2回戦では新ルールに負けた。残念!

 

 

 沙羅は「リオ」を若さと力いっぱいの気持ちと努力で目指すのみ。それが強み。

 美里は「リオ」までの3年間を1年毎の色々な戦いを見ながら、挑戦していってほしいと思ってる。結果、「リオ」出場となれば、私は最高である。

 華奈はトップステージの戦い方に慣れれば、「リオ」も夢ではない。63キロ級の女王上野選手の引退も発表されたのだから、気合を入れ直し努力してほしい。楽しみにしている!

 

 自慢になるが本当に渋渋関係の選手は素晴らしい。

 本校の校訓は「自調自考」だが、「自画自賛」も加えたい気分だ(笑)。

 私個人の話、あまり調子に乗りすぎて「自業自得」にならいよう気をひきしめたいと思う。選手たちに迷惑かけないように。

 もう一つだけ自慢を。

 この講道館杯にあと一歩で出場できそうだった選手があと3名いたことも報告しておきたい。

 上村凛歩(三井住友海上)・福本奈緒(東海大)・間瀬文恵(立命館大)たちである。来年に期待したい。

 朝比奈と中村は今月末から行われるグランドスラム東京大会に日本代表として選出された。

 テレビ東京で放映される。

 ぜひご覧いただきたい!

 最後に一言、試合前日に中村と渡辺から「試合を楽しみます。」と言われ感動してしまった。

 そんなことを言うタイプでなかったので、実はビックリだった。

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2013年3月22日 (金)

沙羅無差別V

 スキーのジャンプ競技の世界でも沙羅選手が大活躍!何戦(16戦8回が金メダル)もの戦いのトータルでワールドチャンピオンとは立派としか言いようがない。素晴らしい!

 それを意識しているか否か、沙羅本人には聞いたことはないが渋渋の沙羅ちゃんも結果を出している。

 第35回全国高校選手大会女子無差別級(3/19)において見事優勝した。苦労した試合もあったが延長戦に入ってからも攻めを忘れることなく、旗判定となる前に決着をつけた。今回の成長はそこにあると私は思ってる。

 GS(延長戦)に入ると、技を掛けるしかないことを理解しているのに、守りの気持ちが強くなってしまう。結果、旗判定に至ることが多い。旗判定は主審・副審が判定することなので身内サイドにしてみれば、「絶対」は無い。たとえ不本意な決定でも判定は覆らない。後悔だけが残る。

 実は先日の皇后盃の東京予選で辛酸を舐めさせられた。旗判定2対1で敗れ、今年の皇后盃出場できなくなった。その後の敗者復活戦では素晴らしい戦いをし、出場選手補欠の第一候補にはなっている。誤解の無いように付け加えるが、判定に文句をつけるつもりはない。

 ただ、今後世界で戦っていくには自分自身で決着をつけられるような努力は必要であると私は思っているし、沙羅も思っているはずである。

 沙羅もジュニアのトップ選手へと成長し、同時にシニアのトップも目指せる位置まで上がってきた。

 今、色々と注目度が高い柔道界であるが、この若い力(中高生)で明るく・新しい柔道界へと変化させていってほしいと私は願っている。

 そして、若くなくても私を含め誰でも、世界を知り、日本を知り、自分を知り、謙虚さを知り、生かされていることを知れば、まだまだ成長できるはず。

 朝比奈沙羅は今大会の宣誓者にも選んでいただいた。英語(この大会では過去に無いと思われる)も含めた宣誓であったが、皆さまの評価も高く、これからのよりグローバル化される日本の柔道界だけではなく、世の中へのメッセージでもあったように私も感じた。

 沙羅の名誉のために付け加えるが、英文は沙羅が考えたものだ。

 

 応援よろしく!

 

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2012年12月23日 (日)

ジュニア国際柔道大会

 先々週から、本校の朝比奈沙羅はジュニア国際柔道大会出場のため渡仏していた。

 日本からは基本としてインターハイ優勝者男子7階級・女子7階級が出場である。

 日本代表の高校生ということになる。

 沙羅は女子78キロ超級の代表である。日本女子の監督も本校の古矢がその任務を背負った。

 結果、沙羅は5試合連続の一本勝ちで優勝し、ジュニア国際チャンピオンとなった。

 今大会は日本勢の活躍が素晴らしく、男子は全階級制覇、女子も6階級制覇であった。

 4年後のリオ・8年後の東京?のオリンピックが楽しみとなった。という東京オリンピックの開催も具現化してほしい。

 こんなに素晴らしい若い力をより向上させることが、周りにいる大人たちの役目であると痛切に感じてしまう。その時(オリンピック年)だけではなく、そして柔道だけではなく、各スポーツ界において日本全体で盛り上げる術を考えるべきと私は思う。毎年毎年の動き・努力が必要不可欠であることを改めて知るべきと思う。

 今、間違いなく世界基準の選手たちがぞくぞくと輩出されている。その選手たちを大切に育んでいきたいものである。また、指導者たちにとって世界基準と成り得る選手を見逃さないことも大切になる。

 日本のスポーツ・芸術をもっともっと応援していきたい!

 私に何ができるか分からないが・・・

 でも、まず柔道から。

 ジュニア国際柔道大会の様子は応援に行ってた沙羅パパにフォローお願いしたい!

 

 

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2012年12月 5日 (水)

東京グランドスラム結果報告

 結果報告おそくなりごめんなさい!

 12月2日(日)東京グランドスラム出場。

 朝比奈沙羅選手、しっかり戦い見事銅メダル獲得。

 本人なりに悔しさもあったようだが、順調に成長していると私は思ってる。

 少し詳しく報告(多分、あとで沙羅パパがもっと詳しくフォローしてくれるはず)。

 まず、78キロ超級出場選手は日本人4名を含み12名。

 初戦の相手はフランスのANDEORU, Emilie選手。

 沙羅が終始圧倒しながらポイントが奪えないままGS(延長)へ。GSでも決着がつかず旗判定となった。当然、3対0で沙羅の勝利。旗判定であったが、安心して観ていられる勝ち方だった。

 次の試合はすでに準々決勝の戦い。

 相手はカザフスタンのISSANOVA, Gulzhan選手。見事払い腰で一本勝。成長を感じる積極的な攻めで完全に圧倒した。シニア国際試合のデビュー戦でありながら、のびのびとした試合運びも素晴らしかった。

 次の試合は準決勝。ロンドンオリンピック金メダリストのキューバのORTIZ, Idalystono選手との戦いだった。彼女は大柄のわりにはスピード感溢れる柔道で金メダリストとしての意地を示し、沙羅を軽々と大腰で一本。タイミングもピッタリだったこともあり、沙羅は見事に投げられた。3位決定戦がないため、ここで銅メダル確定。

 沙羅以外の日本人選手は白石選手・山部選手は1回戦敗退し、田知本愛選手は初戦から素晴らしい柔道で順調に勝ち進み、決勝でもORTIZ選手に絞め技で一本勝。

 見事オリンピック金メダリストを破り、優勝した。初めから絞め技を狙っていたかどうかは分からないが、ORTIZ選手も意表を突かれた感じだったと思う。

 田知本選手の実に良い攻めだった。

 沙羅も素晴らしい経験ができた。この国際大会の舞台で戦い、そして銅メダル獲得した自信は大きい。

 あくまで私の予感だが、沙羅は2年後田知本選手・ORTIZ選手を越えている。それぐらい「何か」を持ってる選手である。

 読者の皆さま、「応援いっぱい伝わってきました。有難うございました!」

 以上、佐藤の報告と感想。

 あとはDr.Terry(沙羅パパ)にお願いしたい!

 

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2012年11月15日 (木)

沙羅は何か持っている!

 久々の更新。

 先週の土・日、千葉ポートアリーナで「講道館杯」が行われた。

 別名は全日本柔道体重別選手権大会である。所謂、各階級日本一を決める男女の大会である。

 本校からは期待の朝比奈沙羅が78キロ超級に出場した。卒業生の渡辺華奈(JR)・上村凛歩(三井住友海上)も共に63キロ級に出場。

 沙羅の試合は10日(土)に行われ、1回戦は一本勝ち。2回戦で白石のぞみ選手と対戦、4月の皇后盃では勝利していた相手だったが、何故か残り1秒で逆転負け。実力なのか、魔がさしたのか残念な結果であった。

 ただ、間違いなく負けであり、今回は審判にも文句無し。

 その後、白石選手は強豪選手を破り、見事初優勝。

 勿論、沙羅も優勝を狙っていた。それは優勝すると来月の大会であるグランドスラム東京(何年か前まで福岡国際柔道大会と言われていた試合)への出場権がほぼ得られるからである。

 シニアとして世界へ羽ばたける試合としての位置づけと考えていたからである。

 ところが大会2日目終了後、グランドスラム東京への出場選手選考会議において日本代表4名の中に朝比奈沙羅が含まれていた。

 グランドスラム東京は12月1・2日に開催され、沙羅が出場するのは2日(日)である。テレビ東京で放映されるようだ。応援の方よろしくお願いしたい。

 選出された理由は高1という若さへの期待と杉本選手(ロンドンオリンピック78キロ超級銀メダリスト)が第一線から引退することもあったのかも知れない。

 沙羅の最近の試合を観てると面白い。身内だから正直ドキドキものだが、試合は観ていて楽しい。

 観る側に楽しいと思われること・魅力を感じさせることは非常に大事なことと思う。

 これも選ばれた大きな要因のひとつと勝手に思いたい。

 ラッキーだけではない「何か」を沙羅は持っているのだろう。

 4年後、リオの星となっているかも知れない。

 卒業生の渡辺は2回戦で負傷してしまい敗退、上村も僅差の判定で2回戦で敗れた。

 中村美里も含め、トップステージで活躍する渋渋柔道家たちは私の誇り。

 そして、柔道ではない次のステージでも輝いてほしい!

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2012年9月15日 (土)

全日本ジュニア優勝

 渋渋の朝比奈沙羅ちゃん、先週(9日)埼玉県上尾市で行われた全日本ジュニア柔道体重別大会で優勝。

 

 皇后盃3位、インターハイ優勝が自信となり、これまでとは違う戦いぶりだった。やや体重が重かったためと思うが、動きに精彩を欠く部分があったものの安定感・安心感が増し、本物の強さを感じた。

 シニアの大会を含め、15歳でしかもこの階級でトップ選手にはなかなかなれるものではない。過去を振り返っても阿武選手ぐらいだろうか?高1でインターハイを制することすら難しい階級でなのある。

 これからの敵は怪我・過信・体重だろう。

 リオデジャネイロのオリンピック出場と金メダル目指し、本気で努力してほしいと思ってる。

 ロンドンオリンピック78キロ超級金メダリストのオルティス(キューバ)選手とはジュニアの国際大会ですでに2度戦った経験があり(負けた)、世界のトップを肌で感じたことは4年後の力となるはずである。本当に楽しみである。

 セカンドキャリアについても医者を目指したいと思う心を大事に育み、実現したら、私も嬉しいし今後の日本スポーツ界にかなりの刺激を与えることだろう。

 

 

 私の「夢」は子どもたちの「夢実現」を見届けることである。

 一昨日、嬉しいニュースが飛び込んできた。

 柔道部4期生(卒業生・女子)が「3度目のチャレンジで「司法試験」合格。

 夢を叶えた瞬間であった。

 彼女は中1から柔道を始め、高2の時には東京都で2位の成績を収めるまでの努力を続けた。高3では大学進学のため受験勉強に切り替え、慶應義塾大学へ進んでいた。今回の知らせは素直に「嬉しかった。」良く頑張ったと思う。おめでとう!

 我々大人は自分で成し遂げてもいないのに子どもたちに対しては簡単に「頑張ってね!」とか「お前にはできる!」などと言ってしまう。

 それは仕方ない部分もあるのだが、段階ごとのアドバイス・応援を意識していただきたい。いきなりトップはあり得ない。段階ごとのステージがあってトップステージがあるのだ。そしてトップステージで良い結果を出すことが夢実現となる。

 勿論、「夢実現」だけが良いと言ってるわけではない。努力し、ステージアップしていく過程が人間として成長させるのである。

 スポーツ界での活躍を第2の人生で役立てていく考え方を伝えていきたい。

 

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